FFヒーター

車両の燃料(ガソリン・軽油)を利用してヒーターを利用します

車中泊とは読んで字のごとく車の中で宿泊することですが、エンジンを停めて周りに迷惑をかけないで一晩過ごすということが本当の車中泊だと思います。もちろんエンジンをかけて寝ることも可能ですが、エンジンをかけるとCO2の排出や騒音の問題等少なからず環境への負荷がかかってしまいます。

昨今では車中泊をする一部の方々のマナーの悪さが一部メディアに取り上げられていて、ルールを守り車中泊を楽しんでいる人にとっても迷惑な話でもあります。マナー違反として取り上げられている事象は以下の事などがあげられます。

  • ドアをあけて騒いだりエンジンをかけっぱなしにして音楽を聴くこと
  • バックドアを開けて椅子にテーブルを並べて調理をする
  • 道の駅の水道を利用して洗濯してその洗濯物を車のバックドアを開けてロープで近くの木に結び干す行為

最近は寝ること自体は車内ですが停車中は車から折り畳み椅子を出して車の横や後ろに広げたりする人が目立ち、車中泊を楽しんでいる人には同類にされたりすると非常に迷惑ですね。

季節により過ごしやすい季節、過ごしにくい季節、また天候に左右されて寝付けないこともあると思いますがエンジンは切りです。そのため10月から4月にかけての車中泊は外気の影響を受けやすく車は鉄の塊であって思ったより寒いです。暑くても寝れないけど寒すぎても寝れません。その寒さから守ってくれるのがFFヒーターです。室内でエンジンを切っているのに温風を出す装置がFFヒーターです。このヒーターのスイッチはサブバッテリーから取りヒーターの燃料はガソリンまたは軽油(自分の車の燃料)から利用します。

FFヒーターとは、エンジンを動かさずに車内の温度を快適に保つことが出来る燃焼式ヒーター。寒い日でも快適に過ごせるので、一年中車中泊やキャンプを楽しめます。

冬季や寒冷地での車中泊になくてはならないFFヒーター

一般的に車でヒーターといえば、エンジン熱を応用して車内温度をコントロールする暖房機能のことです。エンジンが動いていれば、カーヒーターは作動し続けます。しかし、昨今、地球温暖化への配慮からアイドリングストップが叫ばれ、車中泊でも一晩中エンジンを回し続けることははばかられます。

そこで登場するのが、「FFヒーター」です。FFとは、単に家庭用暖房器具において決められたJIS規格の記号のことで英語の略文字ではありません。基本的にはエアヒーターのことで、「取り込んだ空気を熱交換機で温め、室内温度を快適に保つことができる密閉型ヒーター」を意味します。エンジン熱を利用するわけではありませんから、アイドリングは必要ありません。しかも、車内の空気を汚さず、省燃費で熱効率も高く、サブバッテリーからの電源供給とわずかな燃料で一晩中安定した温風を車内に供給してくれます。FFヒーターの有る無しで、車中泊ライフの快適性は大きく異なってきます。

FFヒーターの特色と構造

  1. 燃料には車の燃料を使用しますが、連続で8時間ほど使用しても燃料消費量は1ℓほどで済みます。ガソリンでもディーゼルでも使えます。
  2. 燃料ポンプから送られた燃料と車外から吸入した空気との混合ガスを燃焼室で燃やし、熱交換機を暖めます。完全燃焼した微量の排気ガスは車外に排出します。この燃焼に関わる吸気と排気は、車内には一切漏れない別ルート設計になっています。
  3. 内蔵モーターでファンを回し、車内の空気を取り入れて熱交換機で暖め、再び車内に温風を送り込みます。ここには排気ガスは混じりません。
  4. 温度センサーがついていますので、空気の温度を感知し、室内空気が設定温度に達したら、燃焼を自動的にストップします。こうした機構のため、車内の空気を汚すことなく一酸化炭素中毒や酸欠の心配もありません。
  5. 空気の吸い込みと送り出しをファンを回して強制で行なうために、温風を長い送風管(ホース)を使ってコントロールできます。そのおかげで、キャンピングカーのように架装品がたくさんある車両では、家具のデッドスペースなどを上手に利用して、車内環境に適合した暖房システムをつくることができます。

 

 

 

KworksのHIACEオーロラ・スタークルーズに取り付けたFFヒーター。家具で覆われたサイドスペースに設置。下部に見えるのがFFヒーター本体で、左右に高さを変えて付いているのが、室内空気の取り込み口と送風口。

 

 

サイドスペースの上カバーを外してFFヒーター設置部を見たところ。ファンによって強制送風できるので、長い送風管でもっとも暖かさが広がる位置に、送風口を設けることが可能になりました。

 

一晩(7時間から8時間)連続使用しても2リッターほどしか使わないといわれ経済的でしかもエンジンを回さないので地球に優しいヒーターです。

FFヒーターといえば、ドイツのベバスト社。ヨーロッパの厳しい寒さで培われた品質に定評があります。燃料はガソリンや軽油。車と同じものを使えるので、ガス燃料のようにLPG充填場所を探す手間がありません。最新機種は2016年に発売の「Air Top 2000 STC」。燃料ポンプの改良がされ従来のものより作動音が静かになりました。

  • 特徴①エンジンがストップしている間も作動している
    車中泊で寒くてついついエンジンをつけっぱなしにした経験ありませんか? アイドリングしているとエンジン音がうるさく、周囲にも迷惑をかけてしまいます。FFヒーターなら、スイッチを押すだけで簡単に点火して、エンジンを止めても車内を温めておけます。
  • 特徴②車内の空気を汚さない
    車を長い間アイドリングをしていると、一酸化炭素中毒を起こす可能性があります。特に冬場は寒さや雪のためにトラブルが起きやすいので注意が必要です。

ベバスト社のFFヒーターは、車外の空気を取り込み燃焼します。微量の排気ガスはマフラーから車外に排出されるので、一酸化炭素中毒の心配がありません。つけっぱなしで寝てしまっても◎

  • 特徴③低燃費
    使う燃料もごくわずかで、1時間で最大0.27リットル。ガソリンが1リッターあたり150円であれば、一晩利用したとしても、8時間で約330円ほどです。低燃費であれば、コストを抑えらます。

cats01べバスト社HPより

FFヒーターの取り付け価格はどれくらい?

車中泊といえば、キャンピングカーやトレーラー、それに軽キャンも人気です。新車もいいですが、中古を改造するのも作り上げる楽しさがあります。

では、FFヒーターの設置の費用はどれくらいかかるのでしょうか。
FFヒーター本体の価格は?
「Air Top 2000STC」のヒーター本体がだいたい17万~18万円ぐらいの価格になります。その他に、コントロールや高知対応のためのスイッチなどのオプションの代金がかかります。
FFヒーターの取り付け費用の目安
設置作業は燃焼の種類によって施工方法が変わってきます。ガソリン車は40000円以上、ディーゼル車は65000円以上。最低でもそれ位はかかると見込んでおいた方が良いでしょう。

また燃料タンクの脱着が必要な場合は、プラスで料金が加算する場合もあります。
FFヒーターの取り付け費用の目安
スイッチや温度設定ができるパーツなどを取り付ける際には、本体の料金+設置費用で6万以上かかると見込んでください。

業者によって取り付け費用も異なってくるので、複数の業者を比較してみた方が良いでしょう。

FFヒーターがあれば冬に車中泊できるので、アウトドアの機会が広がります。ちょっと遠くのスキー場やキャンプ場にも気軽にドライブ。思いっきり遊んで戻って、車内が暖かく快適だと嬉しくなっちゃいます。